澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり)−鎮守の森の香り−
2007年3月31日土曜日 10:54

慈眼院(じげんいん)澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり)にうかがいました。
小石川の傳通院(でんづういん)のお隣り。
慈眼院は、元和6年(1620)に傳通院の別当寺として建設されました。
別当寺とは、神仏習合にもとづいて神社に設けられたお寺。
当時、伝通院の学寮に澤蔵司という僧が修行していました。
大変優秀で、僅かな期間で宗義を極めたそうです。
ある日、澤蔵司が学寮長の夢の中に現れて、こう告げました。
「余は千代田城の内の稲荷大明神である。
かねて勉強をしたいと思っていた長年の希望ここに達した。
今より元の神に帰るが、長く当山(傳通院)を守護して、恩に報いる」
そこで傳通院の住職は、境内に沢蔵司稲荷を祀ったということです。
稲荷は農耕、商業など各種産業、家屋の守護神。
「お稲荷さん」と呼び親しまれる、日々の暮らしに身近な神様です。
「参詣した人が明るい気持ちになる、晴れ晴れとした良い顔で帰っていく
そんな場所なんです」、とお話してくださった住職。
実際に楽しそうに参詣から帰られる人を拝見しました。
【霊窟おあな】は、原生の樹木が生い茂る窪地。
都心では数少ない鎮守の森です。
土と水、樹木の香りを感じ、心がほっと和む不思議な空間でした。





